第10回学術集会ご参加へのお礼
東京女子医科大学看護学会第10回学術集会長
小川 久貴子
2014年10月4日(土)、東京女子医科大学看護学会第10回学術集会を無事開催することができました。今年は秋晴れのもと、設立10年というひとつの節目にあたる学術集会ということで261名の参加者を得て、活気に満ちた雰囲気の中、学術集会を行うことができたように思います。
参加してくださった方々、講演をしてくださった方々、シンポジストの方々、セミナー講師の方々、研究発表をしてくださった方々、座長を務めてくださった方々、企画委員、実行委員、ボランティア等、学会運営を支えてくださった多くの方々に、この場をお借りして感謝申し上げます。
学術集会のメインテーマは、「看護の知と実践力の探求」と題し、特に東京女子医科大学の中で行われている実践と学問の融合に焦点化し、初心に立ち返る企画にしました。ウーマンズヘルスの視点からの会長講演に引き続き、シンポジウムでは東京女子医科大学における看護教育の源泉を尾岸恵三子先生と原三紀子先生から語って頂き、坂本倫美看護部長の卒後教育に関わるクリニカルコーチの育成と看護学博士号取得後に臨床で働く意義を宮子あずさ氏に話して頂いた後、受け継がれる看護実践力の探求と教育力の研鑽についてデスカッションで深められたと思います。また、理事会企画招聘講演のハワイ・パシフィック大学のクリッツ先生が看護教育としてオンラインを利用した自主学習(反転授業)を講演された後は、参加者とのデスカッションで盛り上がりました。
また、ミニ教育セミナーでは、補助人工心臓を携えた人の支援をされている山中源治先生、食看護を実践されている篠聡子師長、院内の感染対策をされている中野聖子師長、本院・東医療センター・八千代医療センター3施設で連携して助産師教育に取り組まれている大舘博美師長・牧野仁美師長・馬木小夜子師長に、臨床の看護の知と実践力をどう高めるかという具体的な話を経験に基づきながら語って頂き、参加者からは大変に分かりやすく学べたと好評でした。
最後の教育講演では、日本看護協会常任理事の福井トシ子先生にご登壇いただき、2025年を見据えた医療提供体制と看護者への期待にどのように応えるかという視点で、看護を取り巻く状況を幅広く深く再考する機会となりました。そして、音楽部の有志の方々による夢をあきらめないでという歌で元気を得ることが出来ました。
ご参加いただいた皆様から、「明日からの活力が湧いた」「内容の充実した学会だった」というお声をいただいたことが、何よりも嬉しいことでした。
皆様に、深く御礼申し上げる次第です。
今後とも、東京女子医科大学看護学会をどうぞよろしくお願い申し上げます。