第15回学術集会ご参加へのお礼
第15回学術集会長 清水洋子
企画委員一同
2019年10月5日(土)、秋晴れのもと東京女子医科大学看護学会の第15回学術集会を開催いたしました。学内外から290名の皆様にお集まりいただき、午後の市民フォーラム、公開シンポジウムには市民の皆様にもご参加いただきました。
学術集会のメインテーマは「地域包括ケアにおける看護と協働-つなぎ・支え・活かし合う」とし、地域包括ケアのシステムづくりを目指して、連携・協働、ケアシステムづくりにおける各々の役割を考え、学びあう機会といたしました。
「アクションリサーチを活用した協働による地域包括ケアシステムの構築」について大会長よりお話させていただき、続いて特別講演では新宿区牛込台さこむら内科 迫村 泰成院長より「住み慣れた町で健やかに暮らし、安心して逝くために私たちができること」をテーマに医師の立場から地域包括ケアの視点と実践についてお話をしていただき、参加者からとてもよかったと好評をいただきました。
講演とポスターによる熱心な研究発表と意見交換が行われた後、ミニシンポジウムでは本院の医療連携に従事されている消化器・一般外科の板橋道朗教授、医療連携・入退院支援部の藤井淳子師長、医療福祉相談室の縄島正之課長、看護部の本間亜希子師長から地域医療連携の展開と多職種での取り組みについて熱く語っていただき、ディスカッションを通じて取り組むべき課題を確認し合うことができました。
市民フォーラム「地域包括ケアを支える市民、学生の力-活動報告&交流会」では、新宿区でボランティアをされている竹内洋一氏、暮らしの保健室 山本リエ氏、重症心身障害児を対象とした児童発達支援および放課後等デイサービス施設を母親として自ら創設し運営されている大髙美和氏、友岡宏江氏、そして看護学部小児ボランティアOHANAの代表として4年櫻井好香さんより活動の実際について語っていただきました。参加者からは感動し涙を流される場面もみられ、セッション後も講演者を囲んで熱心に意見交換をされていました。
東京女子医科大学看護学会理事会と共催で開催した公開シンポジウムでは「協働を推進するために必要なこと」をテーマに、福祉の立場からマザアス新宿の高岡宏施設長、看護小規模多機能型居宅介護サービスの坂町ミモザの家の管理者 秦実千代氏、訪問看護の立場から株式会社スペースなる代表 梶原 厚子氏、地域包括ケアの保健師の立場から掛川市健康福祉部地域包括ケア推進課ふくしあ調整担当専門官 平川 歩氏により、地域包括ケアを協働で推進するために何が必要かについて語っていただき、参加者とのディスカッションは課題と方策について考えを深める機会となりました。参加者の皆様から内容が充実した学会だったとお声をかけていただき嬉しく思いました。
学会の開催にあたり、多くのご寄付等をお寄せいただきました皆様、また多大なるご支援を賜りました関係者の皆様、講演者や座長の皆様、実行委員、ボランティアの皆様に深く感謝申し上げます。