第13回学術集会ご参加へのお礼
第13回学術集会長 守屋 治代
企画委員一同
2017年10月7日(土)に東京女子医科大学弥生記念講堂で、無事に第13回学術集会を開催することができました。午前中まで小雨模様でしたが、180名余の皆様に参加していただきましたことを心から感謝申し上げます。 本大会は、メインテーマを「人間援助実践としての看護における関係性の構築」とし、 看護者と看護を受ける相手との間に生成していく関係性の構造や深さを考察する機会といたしました。吉田敦彦氏(大阪府立大学副学長・地域保健学域教育福祉学類・人間社会システム科学研究科教授)から、「<我と汝>の出会いと対話:ブーバーに学ぶケアの原点」と題し、難しいブーバーの言葉を具体的な援助の営みとできる限り重ねてお話しいただき、援助関係の深さを考える機会となりました。
シンポジウムPartⅠ「看護を実現する人間関係の成立と発展」では、「あなたの真摯な姿勢が患者の勇気となる」と題して、患者の立場から網倉光太郎氏(NPO法人患者スピーカーバンク 患者スピーカー)から、医療者への励みとなるメッセージをいただきました。これを受けて、PartⅡ「看護を実現する人間関係の構築」では、城戸沙織氏(東京女子医科大学病院/看護師)から「生命の危機的状況の看護における人間関係の構築」について、近藤亜美氏(Ami助産院院長/助産師)から「母子保健活動における人間関係の構築」について、畠山卓也氏(公益財団法人井之頭病院/看護科長・精神看護専門看護師)から「心の回復を支える看護における人間関係の構築」についてご発表いただきました。それぞれの専門領域での特徴ある具体的な事例をあげながら、看護者-患者(家族)関係を構築していく知恵・ご苦労・困難さを示して下さり、参加者みなで深く考える機会となりました。
これからも、日々、様々な看護や教育の臨床現場で相手との関係づくりに誠意を尽くしていきたいと思います。最後に、学会の開催にあたり、多くのご寄附等をお寄せいただきました企業の皆様、また多大なるご支援を賜りました関係者の皆様、ボランティア、実行委員の皆様に深く感謝申し上げます。